露点計は、ガスや空気に含まれている水分を測定する機器です。
一般的には、以下のような用途で多くの使用実績があります。
用途によって、適したタイプがポータブル型またはオンライン型に分かれます。
産業ガスプラントで製造した産業用ガスを運搬する配管や貯蔵するタンクの周辺などに露点計センサーを設置し、24時間稼動し続ける製造ラインから供給されてくる産業用ガスの露点温度を常時測定します。 |
工場はドライエア(乾燥空気)を各所へ供給し、様々な用途で使用されています。ドライエアは一定の乾燥状態が求められ、含有水分量に基準を設けている例が多く、基準を満たした状態であるかを判断する要素として露点計を使用します。供給元であるエアドライヤにセンサーを設置して露点温度を常時監視する方法のほか、工場各所へ供給する配管の任意の箇所からエアを抜き取ってスポット測定する方法があります。 |
半導体製造過程で使用されるガスは高純度が求められる場合が多く、ガス中の水分含有は製造品の品質に大きく影響を及ぼします。製品製造装置など、密閉されている箇所に供給するガスや密閉されている内部雰囲気の露点温度を測定するため、センサーを設置して常時監視します。 |
寒冷地で供給される天然ガスは、含有水分量によっては外気温の低下に伴う配管内部が凍結する恐れがあります。凍結を防止するため、天然ガス精製工程において水分吸着や除去実施して含有水分量を極力減少させる対策を採りますが、供給配管にセンサーを設置して水分含有量を常時監視します。 |
工業用炉では、工業用ガスを炉に供給して炉内雰囲気を特殊な状態にします。その炉で製造する製品は、内部雰囲気の成分や水分量の差が生じると品質に重大な影響が生じる恐れがあるため、内部雰囲気を抜き取り常時監視します。内部雰囲気が200℃を大きく超える高温の場合は、サンプル配管に冷却効果をもたらす部品を装着し、測定に最適な状態へ適宜調節して測定することもできます。 |
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